a gallery　第２室

　この部屋は、海と岬の絵ばかり集めてみました。
　1990年～1995年まではほとんど海と岬の絵ばかり描いていました。赤を大量に使いはじめたのもこの頃です。
　赤はもともと好きな色でした。中学の時、友達の赤いadidsのＴシャツを見て「赤ってこんなきれいな色だったんか」と思ったのが最初。正直言ってそのＴシャツを着てみたかった。でも一方で「赤なんて」という変なプライドもあって、なかなか正直に「赤が好き」と言えませんでした。
　これを一掃してくれたのが、平松譲氏の「風濤」でした。画集で見せてもらっただけなのですが、その色と迫力にほんと驚きました。そして、これを真似してみようと習作のつもりで描き始めたのが、いつしか僕のスタイルになっていったわけです。