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村上哲史のアトリエ探訪

Studio.6  写真家脇林 清さんのスタジオ 2−1
場所-------------(香川県庵治町大島 国立病院機構「大島青松園」)


 モニュメント「風の舞」 ポーズをとる亀
黄色い花の蜜を吸う蜂 瀬戸内に沈む夕日

 今から半世紀以上前、ハンセン氏病を発病したため瀬戸内の小さな孤島に移り住まざるを得なかった脇林 清さん。今回の取材は、幸田さんがたまたま仕事でモニュメント「風の舞」(左上の写真は脇林さんが撮影したもの)を撮影に行ったとき、「実は入所者の中にデジカメでここの自然を撮り続けている方がいる」と小耳に挟んだのがきっかけ。そんなことを聞けばいてもたってもおられないのがスローアートの性分で、早速脇林さんに連絡を取り、いつもの如く突撃です。作品もさることながら、どんな方なのかとても楽しみです。

高松港。大島への連絡船に乗り込む瞬間
 さてさて今回は初めての県外遠征。しかも、船に乗ってのお出かけです。幸田・井浦・村上の三人は朝早くに合流し、高松自動車道を北上。高松港より連絡船で瀬戸内海に浮かぶ大島へと向かいました。
 大島は白い砂浜と松の木がきれいな周囲6kmの小さな島と聞いています。と同時に、ほぼ1世紀にわたりハンセン氏病患者を隔離してきた島でもあります。
 ただ、今回の取材では、「らい予防法」がどうだとか人権がどうだとか叫ぶつもりは全くありません。ただ純粋に、脇林 清というカメラマンがどういう視点でものを見、どういう作品を作っているのか、ボク達の興味はとりあえずはそこにあったわけです。



連絡船の上。物資を運ぶ自転車     連絡船の上。村上と井浦

 連絡船は官用船のため運賃は無料。高松港と庵治港それぞれ1日3往復の便が出ていて、物資や人を運んでいます。ボク達が乗ったのはお昼の便だったので人も物も少なかったのですが、朝夕は青松園の職員でもっと大きな船がいっぱいになるようです。


連絡船の温度計

 今回の取材日は2月15日。しかも小雨がぱらつくあいにくのお天気だったため、吹きさらしの船の上はさぞ寒かろうと思いきや、船に備え付けてあった温度計は12度。防寒対策もばっちりしてきたせいもあり、震えて体が固まるようなことはありませんでした。


スクリューの浪。遠ざかる高松
 船は高松港から一直線に北に進みます。高松の街並みが徐々に小さくなります。この日は浪が穏やかだったせいか、船の軌跡がきれいに残ります。揺れもほとんどなく、たいへん快適な船旅でした。約20分で大島に着きました。

大島の桟橋の上。脇林さんと並んで歩く

居室の入り口 桟橋では、すでに脇林さんが来て待っていてくれました。海は澄み白い砂が透けて見えます。至る所に松の木があり、音楽があちらこちらから流れている。もしもお天気がよかったら、どんなにきれいだろうと思いつつ、どこかボクが生活しているひのみね療護園と同じような匂いも感じられました。

 脇林さんの生活の場でありスタジオでもある夫婦棟です。その名の通り、ご夫婦で生活している方の居住区です。大半の施設がそうであるように、1つの棟の中が幾つかの居室に区切られ、1本の廊下でつながっている。まさに長屋そのものです。
 ボク達がおじゃましたとき、ちょうど配食センターから昼食が配られているところでした。廊下には少し小さめの配膳車が止まっています。その前を横切るように車椅子のまま畳のお部屋に上がらせて頂きました。

無造作に置かれた三脚とデジカメ
 その途中、玄関口に無造作に置かれた三脚とカメラをボク達は見逃しませんでした。

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